さて、予告していたもので最も興味深い事実を突きつけてくれる
存在をやりましょう!
Technics SU-2300(整備修理した)。
↑※リサイクルに転がっている状態ではありません。ご注意下さい。
転がっているのは、この日記のような音にはなっていません。
1975年生まれ。
ICアンプ。 ボディはプラスチック製 で、
天板だけ鉄(上にラジオレシーバーを乗せるためと思われる)
端子類もふつうの金メッキなし。スピーカー端子は昔のTV用
VHFアンテナ用端子とほぼ一緒なねじ式の貧弱なもの。
消費電力は 100V28W でまったく熱くなりません。
まるで今のD級アンプみたい;省エネタイプ。
今回は上記オリジナルな状態で収録しました。
軽いリペアをしています。といってもほとんどオリジナルと同じ。
回路的に何か新たな事をやった訳ではありません。
※ちなみにこういう個体は珍しい方です。
ほとんどが粗雑に(高価な機種で無かった為?)扱われており、
内部の錆、コンデンサの焦げ、はんだ剥離、トランス不調、抵抗破損など。
「電源がつきました」個体の中身のコンデンサが焦げているのは
結構見ます;それでも動く(それなりに)のが
当時の設計の凄さなんですが、
まともなステレオアンプとしては使えません。
こういう骨董に近い年齢の電子機器は、必ず何らかのリペアが必須です。
内部で使われている電解コンデンサが特殊容量のもの(特注品)があり、
汎用では定数が変わってしまいますので、そこがダメなら
おそらく本来の音は望めません。なので2個1などをする必要があります。
(複数個からパーツ取りをして、日常動作品を作る)保安部品は交換。
(端子は便利なように後ほど変更しています。)
右のレベルが少し大きいです;BM-800でステレオ収録はいつも難しい…
スピーカーは Fostex M-800 に最適化した
エ型スリットバスレフ(E-Slit) 2016 です。
ワイヤーは賛否両論のOyaide Explorer v2(102SSC)=エージング済。
どうですか?一体全体なにが起こったというのでしょうか?
あの重ーい金属で固めてシンメトリーにした内部構造など
まったくといって見られない。
しかもプラボディ(とても軽い)で外部シールド効果すら恐らくない。
オーディオマニアが8割スルーするようなチープさ満点構造。
ええ、みなさん、何かいろいろ洗脳されてませんか??
こいつがそれを無言で語ってくれています。
困りますね。これを聞いていると。
不都合な事実を隠してきた物が剥げ落ちる。
各種スペック競争、どんどん重たく大きくなるボディ、
ケーブルの云々。
このあとの時代で、超A級や、MOS-FET、IC、
の過剰さはいったい何だったのか?
今になって、改めて考えると1970年代の技術は
感じられるぐらいでしょうか。
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