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【中国オーディオ】KZ-ZSNをプチ改造する

今日は「中国オーディオ」のイヤフォン初級*入門編。
知らない方は恐らくいない?と思うのですが、昨今オーディオ系も中国勢の勢いがすごく
値段も半端なく安いため、「知る人ぞ知る」–>「みんな知ってつかってる」に変化しています。
もうタケノコのようにいろんなブランド、モデル、メーカーが乱立し、
最もオーディオ界で勢いがあるところではないかとおもいますが、
有名なメーカーとして、
まずKZ (深圳市原泽电子有限公司)[Knowledge Zenith]は外せません。
Amazonから手軽に通販購入できるため、若者から好きものまで
一家に一台はある…はずです。我が家にも当然あります。
KZ(に限らず他メーカーも)は
型番によってかなり音の傾向が違います
(同じメーカーだからと思ってはいけません!)
なので、外れモデル、あたりモデル
(というか好みに合致しているかどうかの違い)があり、
更に個体差もあり、とまさに「泥沼」。
ただ値段も安く、昨今はクオリティもかなり高いので、
日本メーカーだからOKとはもはや言えない状態です。
そんなKZの数あるモデルの中で僕は「KZ-ZSN」を使っています。
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どうですか? この「おとこのこ」っぷりな見栄え。
これがとてもあんな値段とは思えない!という感じかと思います。
見栄えと値段が一致していません。
で、実際の音も
1BA+1DD(ダイナミック型ドライバー+バランスド・アーマチュア型ドライバーのハイブリッド)という
美味しいとこ取りで値段を考えるとかなりな感じ。
粗削りなところがあるが、そこはチューニング次第かと感じます。
変に音をいじりすぎて、
ぐっちゃぐちゃな割には高級そうなパッケージつけて
10万円的なお値段をつけているヒドイものよりはこちらでしょ。
(※=遊ぶなら。そうでなければド定番なものを選ぶべし)
ちなみ同じ型番に PRO という名のモデルもあるが、
音が違う方向性なので、PROだから上位互換という訳ではありません
(そこが中国オーディオの謎で面白いところ)
PROとかRっていう型番に弱い日本の僕らが引っ掛かる罠;
むしろ無印が良かった。。。みたいな。
通販サイトでは重点音と書かれていますが、このZSNに関してはそうではない感じです。
これまた売り文句みたいなもので「中国あるある」です。
オリジナルでついてくるアンバランスケーブルだと低音過多で聞きづらいと思った為、
これまた怪しい中国リケーブル2pin型(銀メッキ+銅)でバランス化し、
Hiby R3(バランス)からDSDやFLACを再生して、楽しんでいます。
もう「Made in China」のオンパレード。
ZSN自体も僕の好みに合ってないので、これまたプチ改造(調整)します。
ちゃんと測りながらやるのが筋ですが、そこまでやってられない方もある程度適当で
楽しむだけならいけます。
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赤丸の2本ネジを★0.8で回します。ケーブル端子側の3本目は飾りネジ;
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2本ネジは微妙に違うので戻す際に注意が必要です。一番小さなネジが飾りネジで外す必要なし。
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これぐらいの吸音材を用意します。
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ドライバーの真後ろに配置します。(多すぎるとダメです!
端子側に吸音材が無いスペースを確保してください
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DD側に空気調整穴がふさがれた状態であります。
(写真の金色の円の真ん中が白いボンドで固められたところ)
これは「このまま」か低音過多に感じる場合は、非常に小さな穴(細い縫い針の先位)を開けます。
低音的には最初からの状態がベターなので、下手にいじると「スカスカサウンド」になります。
2本のネジで組み付けて戻します。
上記カスタマイズ+2時間ほどのエイジングにて
僕の耳だとラージサイズのイヤーピースが
一番遮音性と低音の感じがよかったのでそのまま愛用。
測定ができない方の調整のキモとしては、
できる限り吸音材はg(グラム)を測って左右均等にする
プチ調整後、しばらく聞いて違和感がなければ1日聞いてみる。
静かな音楽を聴いて、ざらつきや低音の不自然さを感じず、
手持ちプレイヤーで聴いていて
いつの間にか寝落ちしているレベルに音がなっていれば、大成功です!
逆に聴いていて常に緊張を強いられる音(鋭い、興奮する)は
失敗です。。。それはそれで尖がっているのでいいのですが、
調整としては「失敗」とすることにしました。
僕の割り切りおすすめポータブルプレイヤー。
R3はディスコンのためR3 PROが現行。本国価格1.5-2.0万円(時価)。
R3とR3 PROの違い:
DACが違う(R3 –>ESS ES9028Q2Mx1) (R3 PRO –>Cirrus Logic CS43131x2)
PROの方が新しい機能満載R3の最終版ファームは逆に枯れているので比較的安定
中国モバイルオーディオファームアップが頻繁で、発売当初は不具合が結構あったりしますが、
それも「中国産品あるある」なので、心が広い人でないと楽しめません
もしかしたら、ずっと不具合が治らないうちに次の機種が出るなんてことも、よくあります。
その辺が割り切れる人なら。
初心者が手を出すなら、「新機種ではなく、不具合もこなれた(知られた)旧機種からどうぞ」。
購入は本国やUSAなどの第三国から買う方が良いと思います。
現日本の代理店は……
販売代理店というより輸入代行業者っぽい。
本国の公式SHOPページ。
製品について珍しく?JOSHINがレビューしてる。
R6はGoogle Playストア対応Android OS上特殊実装版なので、色々便利なのですが、
僕は携帯音楽プレイヤーを求めていたので、あえてシンプルなR3の方にしました。
R6やR6PROなど、中国オーディオのフラグシップ機は
GUIとかタッチパネル、サポート体制など諸々考慮すると
スペック対価格はすごいのですが、正直値段が高いかなって感じです。
(初期不良含めて自分でなんでもできる方ならむしろお勧め)
その辺Apple iPodシリーズだと不具合=>まるっと本体ごと交換とか
色んなサポートや逃げ道?が国内サービスで用意されています。
R3(無印)について、僕は十分満足しています。
毎日の通勤時間も快適に。
AppleのIpod Touchのあのスクリーンフィーリングと曲の探しやすさから比べたら、
GUIについては洗練されていません。
しかもタッチスクリーンに個体差があり
押す位置次第で反応が鈍いものがあったりします。(そこは中国クオリティ)。
個体差は不具合とは言わない
でも本国値段で、これだけ機能満載で大人事情もほぼなく、
PCに接続してエクスプローラーやファインダーで
ファイルをドロップするだけというシンプルさが素敵!
PC管理ソフトは何でもよいというのがポイント高いです。
R3は、microSDカードが別途必須=内蔵メモリなしだけど、
お安い128GBや256GBのmicroSDカードで十分機能
※僕はsilicon power社の256GB Elite(最安値)で問題なく使えています。
メモリが足りなくなったら手軽に増設できるというのがいいですね!k
最後にイヤフォンの話になるとどうしてもBAの方が、いやDDの方がみたいなお話と、
BA方式でいっぱいユニットが載っているものが音が良い&高級みたいな謎の誤解がはびこっているのですが、
大体大人の事情(商売)と思っていただいて結構です。
昔、日本オーディオの中身ぎっしりにわざとして、
重さkgx万円 という謎の値付け方程式をしていたようなもの。
これのせいで
重い、ぎっしりオーディオ機器=高級、軽いの、すかすか=おもちゃみたいな
宗教ができてしまって、いまだに猛威をふるっています。
海外だと中身よりも出てくる音を重視するので、その辺の思い込みが無いレビューが多い気がします
イヤフォンやヘッドフォンは
いっぱいユニットを使えば当然コストが上がるのですが、
それで必ずしも音が良くなる訳ではないということも
「中国オーディオ」(そのほか)が証明してくれます。
スピーカーと同じ理屈かも。。。
DDとBAの違いが判らないという方は、
日本のオーディオテクニカ社の素晴らしいHPがあるので、
以下を参照してください。
ヘッドフォン-イヤフォン に至るまで図解で分かりやすく、下手な雑誌より充実
(もちろん自社製品への誘導あっての記事ですが、それを抜きにしていいページです)
「headphone/navi」©2020 Audio-Technica Corporation