みなさん、こんばんは。
今日は初抱っこしました。壊れ物を触る感じで緊張ですが、案外重いですね;
もう爪も、毛もあるし、首が座って頭が本来の形に戻れば大丈夫。
(産道を通り易くするために自ら変形するそうです。生命は本当に不思議)
羊水の中から重力も違う外気に出て、自発呼吸を始める。
太古海から来た生命というのを実感します。
さて、今日のお題。みなさんは「Spek」というソフトをご存知ですか?
豚さんアイコンのかわいいものです。
GPLv3のオープンソースであり内部で何がされているかプログラムが
できる方ならわかると思います。
何に使うかといいますとデジタル音楽フォーマット
(FFmpegライブラリで読めるもの=mp3,Flac,etc…)の解析を行う
シンプルなツールです。
これを紹介しているサイトをあまり見かけないので、私がやります。
解析したい曲ファイルをウィンドウにドラッグ&ドロップすると
spectrogram表示がなされます。ファイル状態がどうなっているか
一発でわかるとても便利なものです。
例えば、mp3でCDリッピングした定番のテスト音源だと、

うーん、みごとに(人工的に)20khzでばさっと切られた情報というのが
一目瞭然。曲の音量が曲全体でどこにピークがあるのか、質量も分かります。
とても簡単ですね! リッピングなり購入なりした音楽ファイル
(プロテクトが掛かっていないフォーマットのみ)が分かります。
なんか、21khz(CD規格)ぎりぎりまで攻めてるマスターみたいな。
では、僕がWaveGenで作成してYahooBoxで配布しております、
測定信号をこれに読ませると、、、

見事な右肩上がりのリニアな直線と音の広がり。
きちんと40khzまである事が分かります。
foober2000でFALCリッピングする際にアップコンバートかけて
取り込んだりすると、こんな感じに元CD以上の情報が付加されるのが分かります。

つまり、高域補正(アップスケール等)をうたっているものの真偽や、
音源の比較ができます。(※疑似的な信号だと思いますので、
これがある事で音が良くなるとかは人其々、謎です)
といいますか、ハイレゾの現在の定義は[CD音質を少しでも超えるもの]
ということですので、44.1khz-24bitとかでもハイレゾです。
あと各種アップスケーリングソフト性能比較ができる(多分)
(Spekで読めるファイル形式に書き出せれば)という炎上ソフトでもあります。
自分の聴いている音源品質が気になってしょうがない
マニアな方は是非どうぞ。そう、リファレンスにしている音源とか.
あれれれ??ってなることもある感じですね~~~~~~;
では早速偽レゾ(アップスケーリング処理した音ファイル)を用意しましょう。
mp3でCDリッピングした定番のテスト音源を以前ご紹介したUpconv0.7.4で
96k24bitにしてみます。もう2年程前の記事ですっかり忘れていました;が、
このUpconv、残念ながらWin10では正常動作しない事があるソフトの一つです。
僕が愛用しているソフトはどうもWin10でなんらかのOS仕様が変わったのか
正常動作しません。(Myspeaker測定も)。皆さまの環境によりますが。
まずfoober2000でmp3からwav書き出しをします(詳しくは過去記事FLACの手順を
読んでください。アップサンプリングやディザ処理は今回かけません)。

mp3のと差異はないようですね?
で、Upconv0.7.4で96k24bitにしてみました。HFAはOverToneEX(hfa3)、
モードは高品質圧縮データ(高ビットレートmp3)を選択してみました。
Hfa2/3オプションはPreset06にしています。結果は、、、!

おお! 高音域に謎の情報;)が増えています。という訳でUpconvの設定を
ソースに合うものにすればアップスケーリング処理(謎)
が行われる事が分かりました。
あとは色々パラメータを試行錯誤して好みのものにしてください。
(いい設定があればこっそりでも教えてくださいm( )
↑のページを最近発見しました。
Upconvについてより詳しい事がのっております。
ではKorgのAudioGate4でそれっぽいことをやってみます。
foober2000からの同じwav(44.1,16bit)を使い、
ファイル書き出しから96k24bit高品位を選んで書きだしてみました。


ん? ? アップスケーリングされませんね~~;)
データー的には96k24bitになっているようですが、20kHz以上に
原版に無い何かを作り出すという処理ではないようです。
ちょっと気になって、ディザ処理にあるKorg Aqua

でも試してみましたが同上。これはいったい。。。
>>KORGさんから、非常に丁寧な文章で返信を頂きました。
一マニアの質問にわざわざ貴重な時間を割いていただき、大変恐縮です。
ありがとうございますm(
「オーディオCDなどに記録されているPCMデータは、予め
高域周波数部分がカットされており、これをAudioGate上で
DSDなどのファイルに変換しても、元々カットされている
高域までの類推補間等の処理は行っていない」
DSDなどのファイルに変換しても、元々カットされている
高域までの類推補間等の処理は行っていない」
つまり現在の仕様ということです。
前に、とにかく「元ソース(原音)にできる限り忠実であれ」
という事でいると伺っていましたので、僕としては納得です。
ディザ処理についての質問は忘れてしまいましたが、
恐らくその「原音忠実」主義の中での
ノイズに対する何等かの処置だと思います(社外秘でしょう)。
そういう訳でメーカーによってスタンスが違うという事が分かりました。
「失われた音の情報を自動で補完。いつも聴いているMP3/AACなどの圧縮音源やCD音源をアップスケーリングして、ハイレゾ相当の音質で堪能できます。」
(HPからの引用)
というメーカーもあれば、違うところもあるという事で、
消費者である僕たちも、そのスタンスの違いを分かった上で
自分にあった機種を選べばいいのではないか?と思います。
消費者である僕たちも、そのスタンスの違いを分かった上で
自分にあった機種を選べばいいのではないか?と思います。
なにより処理、スペック以前に、
「出てくる音が楽しめれば=自分に合っていれば」
そのシステムでいいんじゃない? という感じです。
個々の「趣味」ですから、楽しみましょうよ。
しかし、SONYさんのS-MASTERの高域ノイズのロールの仕方が
HPになんとなく載っているのには気が付きませんでした。
http://www.sony.jp/walkman/products/NW-A20_series/feature_1.html
オンキヨー&パイオニア株式会社さまの
パイオニアブランド商品
XDP-100Rのように、周波数をどうアップしているか、整数倍可か
を(模式図ですが)記載しているところもあります。
44.1を88.2k、48を96kとちゃんと図で示していますね。
オンキョーのミュージックオプティマイザーの中身は「ひ。み。つ!」でしょう。