みなさん、いつも深夜にすみません。
ちまちま1時間ずつやって、「Pioneer A-X50」なんとか完了しました。
まだ弄れる部分はありますが、あまりやり過ぎると元の味が失われるので、
この辺でとどめておこうと思います。
貴重なトランジスタを使っている為、
できるだけダメージを与えないように丁寧に。
中身はノイズに対する各種対策が施されている部分があり、
興味深いものでした。(一部劣化していたので交換)
コンデンサ類で重要なものは、元の音を損ねない範囲で完全交換。
(交換する新品より値がいいものがあり、それは戻しました=いつものやり方)

(※コイツら、まだ生きています。値に驚きます)
一部再半田も行い、ギアなどはグリスアップ。
ボリューム操作時のモーターに起因するノイズをほぼ取りました。
しかし、ノイズ対策は本当に「場数を踏んだ経験」って感じます;
(僕は裸装備でスライムから逃げるレベル)
「電気回路的に動く」のと、「オーディオ的に動く」というのは
別次元の問題に思いました。
同じ容量 104 でも特性が全然違う。
最近の積層セラミックを使いますが、フィルムが良い事があり、
今回はそのパターンでした。

(※同じ104でも全然違う特性)
指標通りの容量とも限らないので、測って選別して使います。
(=めんどくさい)
μFマイクロファラッド , pF(ピコファラド)の違いも思った以上に大きい。
これはドツボにハマる可能性極めて大ですね~~~~;
古のアンプのお手入れ、結構大変です!
その代わりに得られるものも大きい(過去のやり方の教科書)。
いずれにしましても、古いアンプのコンデンサ(キャパシタ)
総とっかえは、遊び以外危険。SA●SUIがA●WAになるぐらいの違い;
本来の音が失われる。
パターンをみて推測し、重要なものを一個一個計測しながら、
許容範囲のは戻す。それ以外は交換。。。。地道ですね。。。
コンデンサ(キャパシタ)の寿命は設計寿命もありますが、
それ以上に内部温度による劣化進行が大きいように思います。
このアンプはそれ程熱を持たない(効率良く排熱)ので、
使われていた日本製のコンデンサはかなりの確率で値を保っていました。
(※つまり熱~くなるアンプのコンデンサなどは寿命が短い)
その辺は記事に書かれています。
「ケミカル・デバイス 温度と寿命」RSテック君の豆知識より