さて、ケーブルを換えてしばしエイジング?していたのですが、このケーブル、
どなたかのブログにあった 「音の輪郭はシャープにはなるが、音像が極端に小さくなる」
という指摘がぴったりな印象です。
僕が持つ安価なデジタルアンプの音の印象と同じです。
(※デジタルアンプ全否定なわけではありません。誤解されると困るのですが)
エイジングを数日することで、輪郭のシャープさを保ちつつ、
良好に変化するケーブルでした。さらにその後の日記を参照下さい。
音一つ一つのシャープさはかなり出て、ハイファイ感が強調されるのですが、
今までぼわーと鳴っていた「低音の広がり(ぼわぼわ感)」がごっそり削り落とされます。
(=>音のコントラストが上がります)
なんというか、結構いいBA式イヤーフォンで聞いている音にスピーカーの音がなる感じです。
イヤーフォンだとそれでいいのですが、スピーカーとなると音を部屋に満たすあの感じが削がれると
とたんに平面的なシャープなだけの音に聞こえてしまうのです。
オーケストラが室内楽に変わる感じだったり、80~90年代のPOPSの録音の癖っぽい。
(イコライザーで低音が削られていて、リバーブ成分が入っているミックス=分かります?;たとえ)
当時のCDを再生するとミッドとハイ成分だけで、バス成分がごっそりなあれれって感じ。
逆に70年代の楽曲が録音状態が生っぽいというかバスがちゃんと出て硬くないという逆転現象だったり。
聞いていて、バブリーだった時代のラジカセやミニコンポで聞いた音がよみがえってきました。
そんな印象です。
あの当時、どうしてこの音が「ハイファイ」に聞こえたのか自分の経験からも永遠の謎です。
今聞くと「超 軽い音」ですね。「青春歌年鑑」 の年代別コンピで今一度80’90’を聞いてみてください(^_^;
切り替え機でACROSS 2000(PCOCC-A)に換えて同じ曲を聴くとぜんぜん違ってふくよかな音に変わります。
その代わり、シャープさが少々弱くなる印象ですね。
Zonotone 6NSP-1100Meister に戻そうかと思ったりしております;)>>結局戻しませんでした。
ただこのケーブル、デジタルアンプのハイファイ感が好きな人にはぴったり合いそうです。
現在の録音された音楽とはかなり相性よさそうです。フルオーケストラには多分向いてないですね。
いい意味での 音のこもりが無いと自分の好みとは合わないというのが分かって面白い実験でした。