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レコード

矢野顕子「ごはんができたよ」を聴く

名アルバムです。1980年10月リリース。坂本龍一氏との共同プロデュース作品であり、YMOのメンバーが参加しています。レコードでは2枚組です。さっそく解析してみましょう。

SIDE  A
SIDE B
SIDE C
SIDE D

SIDE C の4曲目「ごきげんわにさん」位のところが40khzまで伸びていますが、それ以外は概ね 22khz前後で減衰されています。一部に横向きのノイズ成分のようなものも見えます。これらを見る感じ最終マスターはデジタルではないかと推測されます。

このアルバムに関しては、CD規格でも収録可能と思われます。

杉山清貴&オメガトライブを聴く

杉山清貴&オメガトライブのアルバム「FIRST FINALE」を聴きます。このアルバムは1985年12月11日に出たもので、オメガトライブ解散時のスタジオアルバムです。オメガトライブとはAKBのようなプロジェクトの名前で藤田浩一氏Pによるものとの事。最近急にシティーポップをブームにして、関連LP、CDが値上がりしたり注目されたりしていますが、これもそうかもしれません。実際に聴いてみると、強烈な「昭和」感がサウンドの端々に漂っています。伴奏やサウンドの作り方等、令和な今この音は聴けないなという感じで。懐メロ感。

このアルバムのレコーディング機材は明記してあり、SONY PCM-3324およびJVC DAS-900システムです。どちらも16ビットで44.1、48khz、10~20kといったCD規格に合致するような録音システムです。CD用のマスターは2001年頃までU規格(Sony Uマチック・3/4 シブサン)やCD-Rが使われていました。 そういうことでPCM-3324やPCM-3348と明記されているアルバムだと、現在のハイレゾにはなり得ないという事になります。20kHz以上を確実にカットされ16ビットです。よってもしもハイレゾリマスターとされるものが出た場合、偽ハイレゾであり個人的にはアコギな商売ではないかと思います。ともあれ念のためこのアルバム(レコード盤)を解析してみます。

SIDE A
SIDE B

20kHzでロールオフされていますが、部分的に強弱を残した山が30kHz位まで残っているのが特徴的です。CD規格を少しでも上回っていたらハイレゾであるというのがSONYの言い分(売り文句)なので、この状態であれば16ビット録音であっても20khzを超えているためハイレゾと言い張れる可能性はありますが、微妙です。レンジも見てみます。

レンジは狭めに感じます。山型も鋭角ぎみで幅がなく見えます。まあこんなものでしょうか。

よってこのアルバムに関しては、CD規格でも収録可能と思われます。