audio-technica AT-SP60(改)

みなさん、こんばんは。
オークション会場の方も楽しんでいただけてますでしょうか??

予定通り色々出していきます。この日記シリーズも少し
商品説明に費やされます。

今回は重量級(ダイキャストフレーム?鉄の塊)で小さいのに重い
素敵な小型3Wayスピーカーのご紹介です。

ご存知でしたか? オーディオテクニカ「AT-SP60」(ATP-60)。
密閉式小型スピーカーとしては異色の3wayで名機だと思います。

AT-SP50(と派生)の方は良く見かけますが、60はその上位
というか改良版みたいな位置づけ?で、
資料が無いものです(あったらどなたか教えてくださいm)。

これは「業務用」スピーカーで、民生向けでは無かった
ようで、僕もアマチュア音楽野郎の時に、
とあるスタジオ様から譲って頂いた思い出があるものです。

JBL Control 1、BOSE101MM のオーテク版ともいえるもので、
両サイドと下部に固定用ねじ穴がある、とても堅牢な代物です。
このサイズで3Wayってなかなか無いですよね。
ボディが全て金属であるという点も特徴です。

実は僕が自作で小型スピーカーをつくってやる!
と思ったのはこれがきっかけの一つです。

この音をフルレンジ1発で超えて、サイズと重量をこれより軽くという
まさに対極を今、僕は歩んでいますが、
これは密閉式で本体を振動させない小型スピーカーの
「完成形」と言ってもいいかな~なんて思っています。

みなさんが持たれるオーディオテクニカのイメージって、
年配の方は、安っぽいイメージのオンパレードかと思いますが、
実はこういう良いものも作ってました。

今はイヤフォン、ヘッドフォンの方に再び技術が行っているようです。
レコード針も安価でいいものがあって、(今も愛用していますが)
巷の家電屋で普通に見かける、値段も手頃、
(比較的)良心的な商売をされているメーカーな気がします。
社史でいえばレコード針のメーカーというイメージ?

ケーブル類も変にぼったくって無いので、(馬鹿にされてもいいのですが)
僕は結構好きです。(今オーテクに統一されつつあります)

ちなみに今メインで使っているスピーカーケーブルも
オーディオテクニカ(アートリンク OFC)。
6N、7N、PCOCC、PC-Triple C、102SSCなどなど、僕もまんまと
色々な商売にやられ、工業線なども試した結果、今に至る訳で

(モガミとかベルデンで十分と思っていたのですが、気になりますからね;)
(もちろんベルデン等で十二分なんですが。あえてコンシューマーっぽくやるなら)

OFC線の呼び名が色々あるというか、実際のところ
アートリンク、あるいはゴールドリンクシリーズで十分だと思っています。
BLEDENやカナレ、モガミなどや工業線でもいいです。

スピーカーケーブルに限って言えば、きちんとスペックをHP上で
公開しているところが、オカルトで無い感じがします。
例えばAT-ES1200のページを見ると、
mあたりの直流抵抗と静電容量
が明記されています(目安ですが)。

ぼったくりなケーブルほど、こういう情報はなく、
美しい写真と製造工程の写真、感情に訴える文章のオンパレードです。
(その悪魔の囁きにのって楽しむ酔狂も趣味ではありますが、、、、;)

pF位の音に対する影響は例のマイクカップリングで感じるように
あるといえばあるし、ないといえばないし。なんとも。
長い距離をアンバランスで引き回すというのなら、
確かに如実に感じれるでしょうが、感じれるアンプ、スピーカー、
耳の3種が揃って分かる位のものであるときもあります(其々です)。

ヘッドフォン、イヤフォンの開発も古くからやっており、
コンデンサヘッドフォンというと(埼玉県富士見市)STAXさんが
有名ですが、実はテクニカ(東京都町田市)も1978年頃に発売しています。
ATH-8 、7シリーズの上位
熱心な方が公開されていますのでご覧ください
もしかしたら、食品関係で「おにぎりマシン」でしょ?
という博識をお持ちかもしれません。実際今も事業としてやっています
どちらかというとコンシューマーなイメージが大きいですが、
以前からプロオーディオもやってます
(※余談:町田市のヨドバシカメラに行くと「地元の」オーディオ
テクニカコーナーみたいな部分があります)

そんなテクニカのモニタースピーカーですが、やはりウレタンエッジ
あるが故の宿命、(経年変化によるエッジ抜け、破損)などが
ウーファーに見られましたので、先日久しぶりにエッジ交換作業を行い、
さらにネットワークパーツも変更して、まさに蘇りました!!
(今店頭やオークションにある50、60ある?は経年変化でウレタンが
本来の状態で無いものが殆どかと思います。私のように新品交換を
してみてください
(※エッジの交換に部品代で4000~5000円必要ですが;)

AT-SP50と違い、AT-SP60はきちんとした状態に
メンテしてあげると、低音が結構出ます
。ネットワークの
組み方は似てます(2.2uFx2)。なので、微妙なのですが、その状態でも
バランスの良い音で鳴ってくれます。しかし、せっかく3Wayだから
満足できない!(ツイター働いてるの?!)という事で、
計測して良さげだったパーツに交換、変更しました。
マイク収録だと、中~高音域の綺麗さが低音の強さに消される印象ですが、
実際は違います。


(Youtubeのポリシーに従っております)

スピーカーエッジ(新品ウレタン)は
専業メーカーの「ファンテック」さんから取り寄せました。
※このメーカーが無いとリペアは本当に困ります。専用ボンドも一緒に。

今の状態は音としてはベストコンディションです。
外見は、やはり経年相応の部分があります(擦り傷や塗装の細かい剥げ等)。
神経質に見ればという感じで、いざ置いてみると全然気になりません
(僕だけ?かもしれませんが;)
鉄製のグリルは丈夫で凹んだりしていません。
ウーファー貼替時にミッド、ツイター類も綿棒などで丁寧に掃除しています。
コーンに経年変化が少々見られますが、聴感上問題を感じません。
まだまだ全然持つと思います。(過去のジャンク弄りでの経験上)

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こんな小型ですが、3Wayです。

高さ22.6cmx幅15.7cmx奥行16.3cm

重さ3.5kg  (1個あたり)

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スピーカー端子は小さめのバナナプラグも挿せるような金メッキ品に変えました

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本体に 黄色くいっぱい見えますが、錆(さび)ではありません
紛らわしい写真ですみません。電灯がオレンジ色なので、経年変化による
塗装のむら(劣化)がそのように光って見えています。

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蛍光灯の光を当てるとこんな感じに見えます。

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経年劣化は否めませんが、金属性のボディなので中々カッコいいでしょう?
プラスチックではないですよ。完全に金属。(JBLやBOSEと違い)

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もう片方の天板はそれほどでもないですね。
後ろ側、底面に塗装剥げが何か所か見えます。
すれ傷などもあり、15年以上前からのものなので、外装劣化は否めません。
元々スタジオや店舗などのヘビーコンディション用だと思いますので、
それなりに傷などついた個体ばかりです。

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後ろはこんな感じ。この後ろの板も金属性です。 重いんです。
とにかく振動しないように。重量があります。
(僕のスピーカーと正反対な考え方ですが、参考になりますね)

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明らかにボディにコストが掛かってそう。そりゃ廃番になるわな。。
鈍器ですね。 踏んでも壊れない。重し。
(40W、MAX60WのモニターSP)

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こんな状態です。 このサイズは大体プラスチックと思いきや、鈍器レベルの
ものもあったということで。 もう一回復活して作ってくれませんかね?
一応、出品しますが、気に入っているのとコストが掛かっていますので、
安くはなりません。(売れなかったら自分であと10年位はもっておこうと;)
そんな感じです。 自作小型を作るときの一つの指標になりますので。