吸音材の量と音の調整について

みなさん、こんばんは。着々と準備しています。

何とか、もう1台当日用のエ型スリットバスレフを調整し終えました!
仕事から帰っての数時間しかありませんので、短期集中です!
塗りまでは(多分)いけないので、こんないつもの状態ですが
->無難な「マットブラック」色で素人塗装をしました。

イメージ 6

下塗り程度ですので、荒がありますがまあ遠目で。上から艶ありなどで
塗り重ねしてもらえば良いと思いますよ。(水性塗料ですので)

当日気に入ったら購入お持ち帰りもできます。
自作57号機エ型スリットバスレフ実験機 になります。

イメージ 4

Tandband W3-593SG (アルミコーティングペーパーコーン)8cm
を使ってそれに最適化しています。
(私の音の好みで、高域は少々ロールオフして低域とのバランスを取ったつもり)

ところで、スピーカーの吸音材についてですが、
私がいつも 「調整しました」 とだけしか書かないので、
どれぐらいのレベルで調整しているか分からないと思います。
なので、この写真をご覧ください。↓ ↓
(グラスウールと四角の木ブロック。大きさ比較用に消しゴム)

イメージ 1

エ型などの小型スピーカーでは、このレベルでの調整になります。
とてもシビアです。この5cm四方のウールを入れる入れないで
聞いていて分かるぐらい激変します

これぐらいを最低単位として、増減します。
場合によってはさらに細かい3cm四方となる場合もあります。

また低音と高音の分離にこういった小型角材を良く使います。

これぐらいの量でも入れすぎると、音が明らかに死んでしまいます。
(聴いていて、明らかに音の広がり=鮮度がなくなります)

では、ダンプドダクトバックロードぐらいの大きさのはどうかというと、
(発明者masamasa様が書かれているようにそもそも要りませんが、、)
あれぐらいの大きさの箱と想定して、、、

イメージ 2

9cm四方ぐらいの感じの調整の積み重ねとなります。
増量、減量はこれぐらいでやっていきます。(場合によっては入れない)
かなり薄いフェルトや綿を使うこともあります。
コルク材のシートも使っています。

Pluvia Seven など最近の背面開口を大きくとったユニットだとなおの事。
「エアー抜き」など色々呼び名はあるようですが、元々はウーファーから
フルレンジに来たものかと考察しています。やはり低音再生能力等が向上するようです。
もちろんただ広い穴を開けたというだけではダメなようで、そこがメーカーの
ノウハウだと思いますが。

イメージ 3

(マークオーディオ Pluvia Seven gen1 の裏側です)

イメージ 5

(ParkAudio の DCU-F101W の裏側です)

自作スピーカーの作り方自体が、もう違ってきているのかもしれません。
軽く薄めの板の振動も利用して楽器のように作る感じです。
もちろん、どこかの音量レベル(100db超?)で破綻する可能性も
ありますが(今回実験します)、実用音量範囲でこれ位シビアな量ですよ。
という事をお伝えしたいと思います。

よくオークションや他の方のHPを見ると、吸音材などを
入れ過ぎていると感じる事があります。HPを見ると音の調整に
苦労されている様子が伝わってきますが、実はそもそもの量を間違っている?
可能性があります。 そこは昔と現在の違いだと、発想転換できるかです。
昔の設計のスピーカーだとその量が必要になるのだと思います。

特に小型スピーカーは自作で難しいものだと思います。
色々やった結果、結局「密閉型」に改造して終わり等を見かけますが、
ちょっともったいないですね。 吸音材について難しいようでしたら、
引き算の発想をしてみて下さい。一旦昔ぐらい入れてみる。
で聴いて音が元気ないようだったらどんどん減らしていって下さい。
数台つくってやってみれば分かります。

ちなみに今回、下塗りした後に再度調整を掛けました。
塗ると木材が水分を吸いますので、音が変質すると感じています。
ですので、調整が必要になります。

これ↓ を2個にするか1個にするかで悩んで結局1個にしました。

イメージ 7

2.5cm四方の隙間テープ。 こんなものでも相当変化します。
スピーカーマグネットの真後ろはとても音に敏感なエリアで
ここ(第一音室)をどう作るかで、
スピーカーのキャラクターがほぼ決まってしまいます。(高音域)
なぜなのかは本当に分かりません。(学が無いので、、、)
これを2個にすると、無難な高音ですが、
1個だと元々持つ少し主張してくる高音になります。
まったくもって不思議です。どなたかが解明してくれるでしょう。